2023年11月9日（木）に名城公園キャンパスで秋季公開講座が開講されました。

今回の名城公園キャンパスの総合テーマは「現代社会とこころ～4つの視点から～」。第４回は愛知学院大学心理学部教授の石田光男先生に「豊かな「こころ」を作る「からだ」の役割〜温かいコーヒーを持つと優しくなれる！？〜」というテーマでお話しいただきました。

心は身体に対して様々な影響をもたらすことは知られている一方、身体活動が心のはたらきに与える影響はあまり知られていません。
しかしながら、近年、身体の活動状態が私たちの意思を介さず意思決定等に関与していることがわかってきました。例えば、温かい飲み物を持った状態で人物評価を行った際、被評価者に対してポジティブな印象をもちやすくなるなど、身体からの感覚フィードバックは無自覚に影響することが報告されていて、このような機能を身体化認知といいます。
今回の講義では身体化認知のプロセスについて取り上げ、実験心理学（記憶、思考などの心の働きを行動／生体データから探る分野）的知見から、「こころ」を支える「からだ」の役割について理解を深め、また豊かな生活を支えるために、身体活動がもたらす心の健康についても認知機能の視点から探っていきました。
例をあげながらのわかりやすい講義に、受講生の皆さんも聞き入っていらっしゃいました。

名城公園キャンパスでの秋季公開講座が終わり、2023年度の公開講座すべてを無事に終了することができました。受講いただいた皆様ありがとうございました。アンケートにもご協力いただき、頂戴したご意見・ご感想を元によりよい運営ができるよう社会連携センター一同、取り組んでまいりたいと思います。

また来春に2024年度公開講座の開講を予定しております。お申込みの受付は2024年3月頃開始予定となっております。
詳細が決定しましたら愛知学院大学　社会・地域連携活動サイトの公開講座ページにてお知らせいたします。

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